フリーランスエンジニアになると、会社員のときにはなかった周辺業務が増えるのが悩みになりがちです。典型的なものとしては経理に関する業務が挙げられ、支払いや収入についてしっかりと帳簿をつけていかなければいけません。年明けの2月から3月には確定申告が求められるため、やり方がわからずにほかの業務が滞ってしまうフリーランスエンジニアもいます。企業では人材が本来の業務を遂行できるように、仕事の内容に応じて適切な能力がある人材を集めて雇用するのが一般的です。そのため、エンジニアはエンジニアとして専門的な仕事に専念できます。しかし、会社員の場合にはほかの専門職が担当していた業務を、独立した後のフリーランスエンジニアは自分で行わなければいけません。

大規模な企業で働いていたエンジニアほど、ギャップを感じる傾向が強いでしょう。組織化が細かく行われているので、専門業務しか意識しなくても良い状況を作り上げているケースが多いからです。ただし、フリーランスエンジニアになっても、周辺業務を全て自分一人で行わなければいけないわけでもないのがポイントとなります。というのも、フリーランスエンジニアになると外部委託が可能です。負担に感じる業務は外部委託して、自分でやらずに済む工夫ができるのは独立する魅力でしょう。自分が事業主なので、意思決定は自分でできます。経理が大変だと思ったときは、会計事務所や税理士事務所に相談して委託することで自分でやらずに済むのです。